2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

良いお年を

本日は歯科医院の年内最後の診療日です。 患者さんの予約が入らなかったので、朝から大掃除です。 今後の更新予定ですが、次回は年明け4日から更新します。 本年はこの拙いブログにお付き合いくださりありがとうございます。 皆様のご多幸をお祈りいたしま…

顔面写真の撮影

私の歯科医院では、矯正治療を開始される方すべてに治療計画書を渡しています。 矯正治療では治療計画を立てるときに顔面写真を撮るのが必須です。 普通に顔面写真を撮っていると、被写体の大きさがバラバラになる恐れがあり、後で治療前治療後の顔の変化の…

矯正治療中のスポーツ外傷

以前、前歯が出ているとスポーツでケガしやすいという話を書きました。 今回は矯正治療中のスポーツのケガの話です。 矯正治療では歯の表面にブラケットをつけることが多いです。 多くのケースでは歯の外側のくちびるや頬と接する面にブラケットがついていま…

矯正治療をいつ始めるか

本日は日曜、定休日です。 宮崎市はくもり。 寒い朝です。 いつもの定休日は矯正関連の記事は書かないのですが、矯正治療をいつ始めるかということについて書いていきます。 患者さんご本人や家族の方に「矯正治療はいつ始めたら良いのですか」とよく聞かれ…

口の周囲の筋肉のトレーニング

普段口をあけているひとは口の周囲の筋肉がうまく働いていないことが多いです。 そのようなひとは表情が乏しくなり、暗い印象を与えます。 今回はくちびると口の周囲の筋肉のトレーニングです。 くちびるの筋肉と口の周囲の筋肉は密接に関連しています。 く…

形状記憶合金

形状記憶合金のお話です。 形状記憶合金という言葉はご存知でしょうか。 Wikipediaによると、「ある温度(変態点)以下で変形しても、その温度以上に加熱すると、元の形状に回復する性質を持った合金」とされています。 この合金は矯正治療でよく使われていて…

天皇誕生日

おはようございます。 今日は天皇誕生日。 祝日です。 宮崎は晴れ。 遠くがやや霞がかっています。 私事ですが、今日誕生日を迎えました。 天皇誕生日と私の誕生日が同じなので、誕生日は仕事もせずゆっくりさせていただいてます。 こんな記事でも読んでいた…

ブラケットが正しい位置に付いていない場合

成人の矯正治療ではブラケットを歯の表面に付けて、歯の位置をコントロールします。 歯を動かすテクニックに合せてブラケットは色々な種類があるのですが、私が使っているブラケットはストレートワイヤー用です。 このブラケットには歯の位置をコントロール…

セファロ

矯正では顔のレントゲン写真をとります。 このレントゲン写真を矯正歯科医はセファロ(セファログラム)と呼んでいます。 撮影することが多いのが、横顔を撮ったものと(上の写真左)、前後方向を撮ったもの(上の写真右)です。 横顔を撮っているところです…

舌の癖の除去 5. レッスン3

今までのレッスンはクリアできたでしょうか? できない人は今までのレッスンを繰り返してください。 クリアできた人は次へすすみます。 舌の癖の除去、レッスン3です。 1. フルフルスポット 舌を細くして左右に振ります。 なるべく早く動かしてください。 次…

開業した日の写真

宮崎は晴れの穏やかな日です。 窓際はポカポカして暖かいです。 今日は定休日で、朝から年賀状つくりを行っています。 年賀状用の写真を漁っていると、歯科医院を開業した日の写真が出てきました。 開業は今年の5月8日。 宮崎は4月の口蹄疫発生と感染の拡大…

上顎前突とスポーツ外傷

久しぶりにマウスガードやスポーツ外傷に関わるお話です。 コンタクトスポーツ、球技、レースなどでは、転倒や激突時に歯を折ったり、脱臼したり、くちびるを切ったりすることがあります。 ところで、スポーツをしているときに、歯やくちびるをけがしやすい…

舌の癖の除去 4. レッスン2

舌の癖の除去、レッスン2です。 1. スラープスワロー 用意してほしいものは、ストローとスプレーです。 まず、舌の先をスポットにつけます。 次に小臼歯のあたりでストローを咬みます。 このとき、舌の先はスポットについているので、ストローは舌の下を通…

よく咬んでしまう食べ物

よくかむ事がお口の発育には重要です。 一般的によく勘違い(言い間違え?)されていることとして、 「最近の子供はやわらかいものばかり食べているから、あごが華奢だ。」 とか、 「やわらかいものばかりで、硬いものが食べられない。」 というものがありま…

ブログ用プロフィール変更

今日は定休日です。 定休日に診療ネタを更新すると、のちのちきつくなりそうなので、力の抜けたネタをアップしていきます。 はてなブログのプロフィールには自分の写真をアップするようになっているのですが、自分の写真は恥ずかしくて空欄にしていました。 …

オトガイ部の筋緊張

昨日コメントいただきました中に、 ところで、以前通っていた歯医者で、 下唇からあごにかけての部分に筋肉が付きすぎている、 これは歯並びが悪くて口を開けて息をしているからだといわれました。 確かに下唇からあごにかけて人よりお肉がついてる気がしま…

くちびるの訓練

くちびるの訓練についてです。 シリーズで出している舌の癖の除去と少しはずれているように思われますが、舌の癖の除去を行うとき、くちびるの訓練も合わせて行っています。 上の写真のように、普段から口がぽかーんと空いていることが多い人は、前歯が前に…

定休日、昨日はAOTAI

昨日は月に1回の日曜診療日でした。 本日は定休日、宮崎は生憎の雨です。 昨日、宮崎市では国際青島太平洋マラソン大会が開催されていました。 あまり気にとめていなかったのですが、ふと歯科医院のそばの道路を眺めていると、 渋滞しています。 なんでここ…

舌の癖の除去 3.レッスン1

レッスン1です。 昨日書いたものに加えて、いくつか追加で練習を行います。 1. スポット 以前にも出した写真です。 上の前歯の裏に少し膨らんだ部分があります(青の中心の少し前方)。 普段からその部分に舌の先を付けておきます。 このとき、舌の先を丸め…

舌の癖の除去 2.簡単なものから始めてみましょう

舌の癖の除去について、簡単なものから始めます。 舌の大部分は筋肉です。 手足の筋肉と同じように、使えば使うほど上手に動くようになります。 まず、舌の形、舌の力や位置のコントロールの練習をしてみましょう。 1.舌の形のコントロール 舌をとがらせたり…

舌の癖の除去 1.舌の動きは正常ですか?

舌の癖の除去について書いていきたいと思います。 まず最初に、舌の動きは正常ですか? チェックしてみましょう。 普段、舌の先は、 上の前歯の裏の少し膨らんだところ(上の写真の半透明の青い部分:スポットと呼んでいいます)についていますか? ついてい…

ホームページ作り

今日は歯科医院は定休日です。 宮崎は晴れ。 今日は寒いです。 今日は医療系のネタを仕込んでいません(明日からまた医療ネタの予定です)。 かなりマニアックで内輪ネタの話になりますので、ご注意ください。 最近自分が所属する2つのグループのホームペー…

癖と歯列不正 6.片方の奥歯で咬む癖

片側の奥歯ばっかりで咬む癖、片咀嚼についてです。 成長期の子供が咬みやすい方の歯だけで咬んでいると、あごの発育に左右差が出ます。 あごの骨は、体の骨の中ではかなり特殊で、右側と左側に一つずつ関節があります。 腕の場合、右きき、左ききがあるよう…

癖と歯列不正 5.指しゃぶり

歯並びに影響を与える癖の定番、 指しゃぶりです。 医歯薬出版 カラーアトラス歯科矯正診断学から引用指しゃぶりは幼児ではごくありふれた癖です。 一般的には小学校入学ごろに自然に無くなることが多いですが、それ以後も継続する子供もいます。 長期間継続…

癖と歯列不正 4.猫背

今日は猫背の話です。 猫背と咬み合わせが関係あるの? と聞かれそうですが、実は関係しています。 上の写真は私のものです。 私は猫背で、右が普通に座っている写真、右が背筋を伸ばした写真です。 猫背の状態では体の中心よりも頭が前に出ています。 この…

にほんブログ村 歯列矯正ランキング1位達成

今日は日曜日。 宮崎は晴れの暖かい穏やかな日です。 昨日仕込んだ記事を朝アップし、にほんブログ村にPINGを飛ばすため、ブログ村のマイページにアクセスすると、 昨日の記事が歯列矯正ランキングの1位になっていました。 少し、びっくりしてしまいました…

癖と歯列不正 3.くちびるを咬む癖

くちびるを咬む癖があると歯並びは悪くなります。 下の写真は下くちびるを咬んでいる写真です。 医歯薬出版 カラーアトラス歯科矯正診断学から引用 下くちびるを咬んでいると、上の前歯は前に倒れ、下の前歯は内側に倒れます。 こうなると、常に下くちびるが…

癖と歯列不正 2.唇や頬の力

歯は力のバランスのつりあった所に並びます。 歯に加わる力で、外から中へ向かう力が強く、中から外へ向かう力が弱い時、歯は内側に倒れます。 代表的なものを挙げると、 飲み込む時に頬がキュッとしまるような癖を持っている人です。 医歯薬出版 カラーアト…

癖と歯列不正 1.飲み込む時の癖

口の周りの色々な癖が歯並びに悪影響を与えることがあります。 その代表のようなものが飲み込む時の癖です。 正しく飲み込める人は下の図のように、 食べ物を舌の上に集め、舌の先の部分は上の歯の裏側付近で天井(口蓋)に付いています。 そして、食べ物は…

手のレントゲンとあごの骨の成長

成長期の患者さんの治療計画を考えるときに、あごの骨がいつまで成長するかということが問題になります。 たとえば、反対咬合(受け口)の患者さんであごの骨の成長が続く場合、最終的に咬み合わせを整える治療はあごの成長が落ち着いてからになります。 そ…