癖と歯列不正 1.飲み込む時の癖

口の周りの色々な癖が歯並びに悪影響を与えることがあります。


その代表のようなものが飲み込む時の癖です。


正しく飲み込める人は下の図のように、

食べ物を舌の上に集め、舌の先の部分は上の歯の裏側付近で天井(口蓋)に付いています。


そして、食べ物は舌の上を移動し、


食道へ送られます。


この間、舌の先は上に付いたままです。


しかし、中にはこのように飲み込むことができず、舌の先が上の歯の裏側で口蓋に付かない人がいます。
そのような人の多くは、下の前歯の裏側に舌の先があったり、
上の歯と下の歯の間に舌を挟む人もいます。


舌が上に付かない人では上の歯並びが狭くなったり、舌を上の歯と下の歯の間に挟む人は前歯が咬まなくなります。


舌が口蓋に付かない飲み込み方は、乳児に特徴的な飲み込み方で、成長するにつれて正常な飲み込み方に変わります。
しかし、成人でも正しい飲み込み方が出来ていない人がたくさんいます。
歯並びの悪い人の中に正しい飲み込み方が出来ていない人が多いです。
正しい飲み込み方は治療後の矯正治療の安定にもつながります。
一度、自分がどのように飲み込んでいるか、確認してみてはいかがでしょうか。