ブラケットが正しい位置に付いていない場合

成人の矯正治療ではブラケットを歯の表面に付けて、歯の位置をコントロールします。





歯を動かすテクニックに合せてブラケットは色々な種類があるのですが、私が使っているブラケットはストレートワイヤー用です。
このブラケットには歯の位置をコントロールする情報が組み込まれていて、適切な位置に付けると、ワイヤーの形に合わせて歯がスムーズに動いていきます。
逆を言えば、適切な位置に付いていない、歯がでたらめな方向に動いていきます。





ブラケットの位置が赤の位置のように横にずれると、歯が上の図のように回転します。





ブラケットが適切な位置についていても、上の図のように赤のように回転して付いていると、歯の根の先がずれて動きます。





ブラケットの位置が上下にずれている場合、歯の高さが揃わないだけでなく、歯が回転します。




この3つがすべてずれていれば、歯が複雑なずれかたをしながら動きます。
そうすると、歯の動きは悪くなりますし、上下の歯がぶつかりあえば、全く動かなくなることもあります。治療期間も無駄にのびていまします。




適切な位置にブラケットを付けることが重要なのですが、歯が削れていたり、クラウンやブリッジが入っていたり、歯の形態がもともと異常な場合は正しく付けるのが難しくなってきます。
また、歯が咬みこんでいる場合、隣の歯と重なっている場合は適切な位置に付けることができないこともあります。




私はブラケットをつけるときはあらかじめ模型の上でブラケットをつけ、全体的なバランスを見ながら位置を修正し、納得した位置に並んだものをインダイレクトボンディングテクニックで歯に付けています。

ダイレクトで付けるのがもはや怖くなってきたので、少し手間はかかりますがこの方法を続けようと思っています。


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宮崎の矯正歯科医