インダイレクトボンディングの接着剤

今日のネタは一般向けではありません(歯科医師、技工士向けです)。


インダイレクトボンディングの模型への仮着方法と歯面への合着
インダイレクトボンディングは模型にブラケットを仮着する時に2つの方法が良く使われていると思います。
のりでつける方法
ボンディング材でつける方法です。


のりで付けた場合、
歯面にはボンディング材で合着することになります。


ボンディング材でつけた場合、
ユニテックが出しているサンディラピッドセットインダイレクトボンディングアドヘッシブのように、すでに硬化したボンディング材と歯面を合着するボンディング材が必要になります。
ユニテックのサンディのシステムはボンディング材の表面に塗った液と歯面に塗った液が密着して硬化しますので、密着が弱ければブラケットは歯面につきません。
これを使っていた時はなるべく圧接していたのですが、圧接にむらが出やすく、脱落が多かったのでやめました。


のりで付ける方法は、一番最初にインダイレクトボンディングを行ったころにエミルマというインダイレクト用のキットを用いながらやっていました。
しかし、このころは未熟でのりを溶かしきらずに脱落させていたので、サンディのシステムに乗り換え、のりを使う方法をやめていました。
現在は使うのりを変えて再びこの方法で行っています。


のりを使った方法の歯面への合着
のりを使った方法を行いながら、合着時に使うボンディング材の選択についてもいろいろと試しました。


今までは使ったものとしては、
トランスボンドXT、マルチボンド、スーパーボンド、ライトオンなどです。
それぞれの感想はというと、
ユニテックのトランスボンドXTはなかなか内部まで硬化しない、
マルチボンド、スーパーボンド、ライトオンは手間がかかり、硬化する待ち時間が長い、
という印象です。
どれもいまいち使っていて気に入りませんでした。


ダイレクトボンディングでは主にフジオルソLCを使っているのですが、ためしにインダイレクトでも使ってみたら、
操作はマルチボンドやスーパーボンドよりも楽、
光で硬化するので少し押さえながら1歯ずつ仮着すればずっと圧接する必要がない、
硬化の待ち時間が少ない、
トランスボンドにくらべて内部まで短い照射時間で硬化する
何よりはずれにくい
といった感じで今のところ最高です。



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