矯正治療の実習

歯学部や衛生士専門学校の学生は実際に患者さんの治療に携わる前に、人の口の中を模した模型を使って様々な手技を学びます。




この模型、学ぼうとする手技に合せて様々なバリエーションがあります。



正治療は装置の製作もさることながら、その装置を使ってどのように歯を動かしていけばよいかを学ぶことが重要になります。
この歯を動かすということを考えて、矯正治療用の模型(この模型をタイポドントと呼んでいます。)は歯ぐきの部分がワックスで作られたものを使用しています。



上の写真はマルチブラケットの学習用に使っています。
使い方は、学習したい装置を装着し、タイポドントを適切な温度のお湯に浸けます。
するとワックスが熱でやわらかくなり、針金の力のかかり具合に合せて歯が動きます。
歯が動いたところで、お湯からタイポドントを引き上げて、少しワックスを冷ましてから再び針金などの調節を行います。
これを繰り返して、どのように調節すればきれいな歯並びが得られるかを学習していきます。



この矯正治療用のタイポドント用ワックスは様々な不正咬合の状態のものが販売されています。
また、矯正以外にもどのような模型があるのかを見るのも楽しいかもしれませんね。



補足)歯科実習用の模型は英語でTypodont(タイポドント)と呼ばれていますが、日本ではなぜかワックスでできた模型のみタイポドントと呼び、その他の実習模型は模型とか、実習模型と呼んでいます。なぜなんでしょうね。



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宮崎の矯正歯科医