12歳臼歯の水平埋伏

歯が並びきるだけの隙間が足りないとき、前歯ではがたがたに位置がずれて生えることが多いですが、奥歯、特に親知らずでは横向きになっていて、生えてこない、または少しだけ歯が見えた状態になることが多いです。


まれに、下あごの大きさが小さくて、12歳臼歯も横向きに生えることがあります。

この患者さんの場合○で囲んだ部位に歯がありますが、両側とも横向きで、右側は少し歯が見えていて、左側は埋まったままの状態です。



パノラマ写真を見てみると、両側とも12歳臼歯が横向きで、その上に親知らずがある状態です。
こういった状態だと、そのまま様子を見ていても12歳臼歯がまっすぐ生えることはありません。


しっかりと奥歯で噛むことができるようにするため、両側の小臼歯と親知らずを抜いて矯正治療を行いました。



治療後の状態です。
横向きの歯はしっかりと起き上がりました。



パノラマ写真でも奥歯の傾きが変わったのがわかります。


このように横向きの歯でも必要があれば起こすことができます。
ただし、多くの場合は歯を抜いて隙間を捻出する必要がありますが。