すべての患者さんの歯並び、かみあわせが床装置と非抜歯で治せるということはありません!!

少し感情的なタイトルです。


今まではセカンドオピニオンを求められる患者さんや、引越し以外で転医を希望される患者さんは年に1人程度でした。
5月ころから他院で矯正治療中の患者さんの相談が激増しています。
それらの患者さんはすべて治療方針は同じで、成人の不正咬合を床装置で拡大、非抜歯で治療するというものです。


初診時には必ず口の中を見せていただきますが、なるほど、非抜歯で治療できる患者さんもいらっしゃいます。
しかし、非抜歯でも床装置での治療は無理という人ばかりでした。
また、非抜歯で治療自体絶対に無理とか、無理に非抜歯で治療すると口元が大きく出てしまう、奥歯でかめなくなってしまうという患者さんもいらっしゃいます。


それらの患者さんには床矯正での治療が無理な理由、非抜歯での治療が無理な理由を説明しています。


昔読んだマンガに「1升のますに2升の酒は入らない」というせりふがありました。無理なものは無理なのです。