幼児期の前歯の打撲と永久歯の回転

小さい子供はこけるときにとっさに手でかばうことができません。
そのため、前歯をぶつけて歯がかけたり、折れたり、歯が骨の中に埋まったり、前歯が抜けたりすることがあります。
これらのけがをしてもその後の経過が良ければ良いのですが、時に次に生えてくる永久歯に影響が出る場合があります。



これはとある小学生の前歯の断層写真です。
1歳6か月の時にこけて前歯がかけたそうです。
その後前歯の生え換わりの時期に隣の前歯は普通に生え換わったのですが、かけた前歯の部分はなかなか生え換わらないので、かかりつけの歯科医院でレントゲンをとったところ、歯の向きがおかしいということで紹介されてきました。
断層写真を撮ってみると、永久歯が本来の方向から約90度回転しています。



乳歯の打撲はこのように次に生えてくる永久歯に影響する場合があります。
けがをした時だけ歯科医院で見てもらうのではなく、できれば生え換わりまで定期的に歯科医院で経過を見てもらうことをお勧めします。




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