予期せぬ乳歯の歯根吸収

乳歯の生え換わりは次に生えてくる永久歯が乳歯の歯根を吸収し、乳歯が抜けることで達成されます。
大体、前歯は幼稚園から小学校低学年に、
奥歯は小学校高学年から中学生頃に抜け換わります。



ところが、次に生えるはずの永久歯ではなく、他の歯によって乳歯の歯根が吸収すると乳歯の早期の抜歯が必要になる場合があります。




このレントゲンは上の6歳臼歯(第一大臼歯)が前に傾いて生え、第二乳臼歯の歯根を吸収し、エナメル質に当たったところで止まっている状態です。
エナメル質に当たったため第二乳臼歯が少し伸び出し、下の歯と強く咬むために咬む時に痛みが生じています。
第二乳臼歯の歯根吸収が大きいため、抜歯が必要となっています。
抜歯すれば第一大臼歯は前に傾きながらも伸び出して下の歯と咬むと予測されます。
そのあとは第二小臼歯が生えるのが妨げられるでしょうから、時期を見て第一大臼歯を真っすぐにする必要が出てくると思われます。



このように、何らかの理由で乳歯の歯根が異常な時期に吸収することがあります。
このような場合は矯正治療が必要になりますので、歯がひっかかってなかなか生えてこない場合は注意が必要です。



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宮崎の矯正歯科医