歯科医師国家試験

2011年の歯科医師国家試験の合格発表が3月22日に行われました。
私が受けたころの歯科医師国家試験(国試)は90%をやや切る程度の合格率で、普通に勉強していれば合格するという雰囲気でした。
そのころから歯科医師は過剰であるという認識はなされていましたが、国立の入学定員をわずかに減らすという対処のみでした。



その後、国試の合格率は下げられ、今では合格率の平均が70%前後になっています。

特に1度でも国試に落ちたことのある人(国試浪人)にとっては狭き門(合格率30%前後)となっています。



大学にとっても国試の合格率は大学の歯学教育の質を問われるので、合格率をいかに上げるかが課題となっています。
ただ問題は新卒の場合は目が届きやすく、ある程度の合格率が見込めるのですが、国試浪人については大学の目が届かないので、国試浪人が増えると必然的に大学単位の合格率が下がっていきます。
DESのデータ参照
そこで、いかに新卒の合格率をあげ、国試浪人を作らないようにキープし続けるかが重要になります。
新卒の合格率をあげるため、卒業認定を厳しくし、国試浪人になりそうな人は卒業させないようにしたり、
6年生に対してはあまり実習や講義を行わず、国試の勉強を行う時間がとれるように配慮したりするところも増えています。
大学教育というよりはむしろ予備校のようになっていますが。



自分の時は6年生の実習期間が過ぎても症例が足りず、2月下旬まで追加で臨床実習をしていました。
時代が変わったなと思います。



この記事を読んでいただいてありがとうございます。
よろしければ下のバナーをクリックしてください。
記事更新のはげみになります。
にほんブログ村 美容ブログ 歯列矯正へ
にほんブログ村
宮崎の矯正歯科医