裏側からの矯正治療 2

裏側からの矯正治療の2回目です。



ある患者さんの治療についていくつかの治療方法の選択肢がある場合、それぞれの治療方法を比較するとメリット、デメリットというものが出てきます。
医療従事者はそのメリット・デメリットをよく吟味した上で、最善と考えられる治療方法を説明します。
また、メリット・デメリットを比較したときに最善と考えられる治療方法と、次善と考えられる治療方法の差が少ない場合、両案を提示した上でそれぞれのメリット・デメリットを詳しく説明し、患者さんに治療方法を選択してもらうことになります。



裏側からの矯正治療の場合は表側からの矯正治療との比較となります。
裏側からの矯正治療と表側からの矯正治療のメリット・デメリットについて比較してみましょう。



表側からの矯正治
メリット
ほとんどのケースで治療可能
治療後の仕上がりが良い
1回あたりの診療時間が短い
発音や舌の動きが制限されにくい
裏側からの矯正治療より治療費が安い
裏側からの矯正治療より治療期間が短くなることが多い
歯磨きが裏側より容易


デメリット
装置が他人の目に付きやすい(審美ブラケットを使用すれば目に付きやすさは軽減される)
接客を主とする職業についている場合、表側からの矯正治療が禁止されている場合がある
顔をぶつけた時に唇の裏や頬をケガしやすい
食後しっかり手入れしないと食べカスが見える




裏側からの矯正治
メリット
装置が他人の目に付きにくい
接客を主とする職業で表側からの矯正治療が禁止されている職場でも、裏側からの矯正治療については許可される場合がある
ケースによっては表側よりも簡単になることがある


デメリット
裏側からでは治療ができない、治療が困難というケースが多く存在する
話しにくい、舌の動きが制限される
舌に口内炎をつくりやすい
治療期間が長い
1回あたりの診療時間が長い
治療費が表側より高額
治療の仕上がりが表側より劣ることが多い
食べカスや磨き残しが残りやすい




このように比較すると裏側からの矯正治療の方がデメリットが多くなります。
しかし、裏側からの矯正治療には外から見えにくいという大きなメリットがあるため、子のメリットを何よりも重視される患者さんにとっては最適な治療方法と考えられます。




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