たばこと矯正治療 

10月からたばこの販売価格が改正されました。
9月末にかけこみで大量に購入されたかたもいらっしゃると思いますが、これを機会に多くのかたが禁煙されたかと思います。
喫煙の体への影響については昔から色々いわれていますが、今回はみなさんにとってなじみが薄いと思われる矯正治療への影響について書きたいと思います。


喫煙による歯や歯茎への影響として、

  • ニコチンによる毛細血管の収縮
  • 歯茎の血行の悪化
  • 歯を支える細胞の機能の低下
  • 免疫機能の低下

などが示されています。
喫煙される方は歯周病にかかりやすいということです。


正治療については、上に挙げたデータから歯の動きにも悪影響が出ると思われますが、ずばっと悪影響がありますよと言い切った論文は見つかりません。
ただ、歯を支える骨の改造には歯茎の血行は必要ですし、骨の改造には免疫機能もかかわっています。
悪影響が無いわけが無いので、いずれどこかの研究機関から「たばこの矯正治療への影響に関する研究」が出るでしょう。


追加ですが、
矯正装置が入った状態で喫煙すると歯にヤニがつきやすくなります。
白いブラケットを入れているかたはブラケットにもヤニがつきます。
見た目にも悪いので矯正治療中は禁煙されたほうが良いですよ。